『De nada(どういたしまして)』を伝えるメキシコ人
メキシコで暮らしていて日本と違うなと感じるのが、「ありがとう」を伝えると「De nada(どういたしまして)」と返ってくること。
何かを教えてもらった時、困っていて助けてもらった時、エレベーターを開けて待っててもらった時、「Gracias(ありがとう)」を伝えると、いつでも「De nada(どういたしまして)」が返ってきます。
個人的にこれってすごくいい文化だなと感じます。
「どういたしまして」を伝えない日本人
日本にいると、仲が良い人や関係が近い人の場合、「ありがとう」を伝えると何かしらの返事が返ってきますが、例えば些細なことで知らない人に感謝の気持ちを伝えた時、「どういたしまして」と言う人って、なかなかいないような気がします。
例えば、ショッピングモールで前の人が少しの間ドアを開けて待っててくれた時、「ありがとうございます」と伝えても、わざわざ「どういたしまして」と言う人は少ないんじゃないでしょうか。
また、何かを落とした時に「落としましたよ」と渡してくれた親切な方に、「ありがとうございます」と伝えてもそのまま颯爽と去っていくことが多い気がします。

それはきっと、スルーしているというよりは、日本人の謙虚さからきていて、「大したことをしていないのに、”どういたしまして”なんて、なんとなくおこがましい。」という気持ちからきているのかなぁなんて感じます。
そうした謙虚さは、個人的に日本人の長所だなと感じますし、奢らずさりげなく親切ができる人がとても多いのはすごく素敵なことだと思います。
けれどもメキシコにいて、「どういたしまして」としっかり伝えてもらえると、やっぱり嬉しい気持ちになることに気づきました。
自分の「ありがとうございます」の気持ちが、しっかり相手に伝わったような気がするのと、自分の言葉に相手が返事をしてくれたという単純な嬉しさを感じ、やっぱりコミュニケーションは双方の言葉があってこそだよな、なんて感じます。
メキシコと日本の違いが面白い
とても些細なことですが、メキシコと日本はいろいろな面で違いがあって、面白いと感じることがとても多いです。
日本では当たり前でもメキシコでは当たり前ではない。もちろん逆も然りです。
日本とは違う環境にいるからこそ、日本の良い部分や、逆にもっとこうしたら良いのになと思う部分が見えてきます。
海外に住むと自分の視野が広がるというのはよく言いますが、本当にその通りだと感じます。
自己成長なんて大それた事ではなく、ただ単純に面白くて、日本にいたら気づけなかった新しい発見がここにいると結構簡単にできるんですよね。
それだけでも海外に住んだり、日本とは違う文化に触れることには価値がある気がします。

最後まで読んで頂きありがとうございます
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