
最近読んで面白いなと思った本を、ゆるっと紹介します。
スマホ脳
ざっくりどのような本かを説明すると、スマホが脳に与える影響について書いた本です。
表紙から想像できるように、「スマホは脳にすごく良い!」という肯定的な内容ではなく、「スマホは脳に悪いよ」という主張の本です。(スマホが脳に刺さっている黄色の表紙ってなかなか激しいですよね…。)
この本を読んで私が変わったこと
・スマホのスクリーンタイム平均が4時間半→1時間へ
本を読んで知識を身につけてもなかなかその後の行動にうつせない私ですが、この本を読んだ後は私のスマホのスクリーンタイムが激減しました。
それくらい私には衝撃的な内容だったんです。
「スマホが脳に良いものではないだろう」というのはなんとなく多くの人が感じている事だと思います。その「なんとなく悪そう」の「なんとなく」が具体的にどのような事なのかを書いていて、とても興味深かったです。
勉強も読書もコミュニケーションも、何もかもがスマホで完結する時代。もちろん私はその恩恵をかなり受けていて、スマホがある現代に生まれてよかったと心底思っています。
スマホは便利だし、なくてはならないもの。ただ、そんなスマホに「時間を奪われているな」というのは常々感じていました。
Googleマップを使って目的地にたどり着く、友達や家族との楽しい思い出を写真におさめる、今日の天気をチェックする、そんな便利な機能だけを使っていれば良いのですが、「見なくても良いTwitterとInstagramに毎日1時間を費やしてる」「芸能人のゴシップばかりのしょうもないネットニュースを見てしまう」など、気づけば無駄な時間を費やしている始末。
SNSのアプリを消してみたりと「スマホ断ち」なるものにトライしてみましたが、あまりうまくいかず、どうしたものかと思っていた時にこの本を読んで、スパッと自分の時間をコントロールできるようになりました。
ただただ「これは良いよ」「これは良くないよ」と言われるだけでは、人はあまり聞き耳を持ちませんが、「どうして良いのか」「どうして悪いのか」が腑に落ちると、それが行動につながるものです。
私の場合は、この本を読んですんなりと「スマホから距離を置いてみよう」というのが実践できるようになりました。
印象に残ったところメモ
■脳は常に新しいものが好き。新しいものを見るとドーパミンが放出される。
⇨ニュース、メール、SNSなど必要性に関わらず新しい情報を見漁ってしまう。
■脳は「かもしれない」が大好き。「確実にもらえる」よりも「たまにもらえる」方がドーパミン量が多く放出される。
⇨SNSに「いいね」がついていないか、おもしろい投稿がないかなど、「もしかしたら」という期待(報酬探索行動)が「チェックせずにはいられない」を引き起こす
■スマホが集中力を奪う
⇨無意識レベルでスマホを意識してしまい、たとえサイレントモードでも近くにあると「無視する事」に処理能力を使ってしまい、本来の集中力が発揮できなくなる。
■極端なスマホの使用がストレスと不安、睡眠の質の低下を引き起こす。

ただ、さまざまな研究結果が出ているからといって「だから絶対悪い」というわけではないと思います。問題はスマホ自体にあるのではなく、それを”どう使うか”私たち自身にあるよな、と。
「スマホがあることで毎日が充実している」という人は、それでいいと思います。インターネット上に多様なチャンスが広がっているこのご時世、無理にスマホの使用時間を減らすことはないし、どんどん活用するべきだと思います。
私がこの本をおすすめしたいのは、そういった「スマホを上手に付き合える人」ではなく、自制心と時間をスマホに奪われてしまう「スマホと上手に付き合えない人」です。
「スマホに無駄な時間を費やしていて、それをやめたい」「時間を浪費したことに罪悪感を感じる」など。
そんな人はぜひ一度スマホ脳を読んでみるのがおすすめです。
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